第66回「心の経営」実践フォーラムを11月18日10時よりミダス会議室にて開催しました。パッションジャパン㈱代表取締役 杉浦達雄氏をお迎えし、「企業再生から情熱組織変革へ。あるべき姿への第一歩」と題してお話しいただきました。
杉浦氏は父親が「宇宙僧」の下に生まれ、事情があり5歳で八丈島へ島流しに遭ったそうです。八丈島から脱出することを考え、東京の私立進学校から同志社大学へ。当時、「教育職」と「老荘思想」の必要性を感じていらっしゃいました。日商岩井で選抜された中国留学をきっかに、社内でリサイクルビジネスを立ち上げました。その後、プラウドフットジャパンで事業再生に明け暮れる毎日に疑問を持ち、「やめさせられる」環境に追い込み、退職。その後寺修行。得度そして還俗なさいました。
「組織変革」
1)成果の出し方(目標コミット、業務フロー、マネシス、SIC,差異分析)
2)人の動かし方(ソクラテスメソッドコーチング)→「人は自分の言ったことしか、実行しない。しかし、自分の言ったことも実行しない」
企業の変革ステップが「守」「破」「離」にも通じます。シンプルなものに本質の答えがあるとおっしゃいます。(例えば、会社に生えていた「草むしり」を皆と一緒にやってみるなど)
直観力の磨き方は、自責→自分の変革の反映につながります。
変革しようとすると、必ず、一度へこむ時期が来ます。この期間を耐えると変革後の達成感が得られます。
人が退社する理由は、1)トップが弱気、2)コミュニケーション不足、3)方向性のずれ、であるとおっしゃいます。
「今日のお薦め」
- 偉人たちの習慣 (早起き、散歩、瞑想、日記)
- 後世への最大置物 (内村鑑三著)
- 「ザ・シフト」 (ウェインダイアーDVD)
- 信川実先生の教育
「気づき」
・全て自分が決めている
・自分の間違いをすぐに直せる人
最後の言葉:パッションとは「夢中でいられること」
杉浦さんは「直観力」が卓越していると見受けられます。今置かれている環境を自ら、殻を破り、次へ進む、その連続の「体感力」が蓄積しており、どのような状況に置かれても、そこで「決断」していく能力が備わっているようです。一方、今まで体得されたものを、優しく、厳しく、目標 → 資源配分計画 → 行動予定 → 行動実践 → 行動結果 → 結果という流れにおとしこまれ、「教育」の実践をなさっています。
素晴らしい、情熱ある講話でした。
次回は12月22日(火)10時から、大阪支部でも講演いただき、「日本でいちばん大切にしたい会社4」でも掲載されている、東海バネ工業の渡辺良機社長に今年最後を締めていただく予定です。
ご都合をつけて皆様のご参加お待ちしております。
※一般社団法人HRM協会は、「心の経営」を実践している各界のリーダーをお招きし、混迷している社会に真正面から取り組み新たな道を一緒に静寂な中で考え、実践するフォーラムを開催しております。参加者はテーマにご興味のある方であればどなたでも参加できます。
詳細はFacebookをご覧ください。